銀河の星屑
わたしが信じられないよ…。

会ったのと同時に、いきなりキスをしてくるなんて…。

これが目の前で起こった出来事かと思ったら、わたしは泣きそうになった。

だって…わたし、蓮ちゃん以外の男の人とキスをしちゃったんだよ?

こんなのないよ…。

その人は、わたしの様子に気づいているのか。

それとも、気づいていないのか。

「ごめん、いきなりキスをしてきて悪かった。

でも、黎に会えたことがすごく嬉しかったんだ。

君が事故にあったと聞いた時、僕は…心配で、心配で…」

そんなの知らないわよ!

「黎!?」

その人がわたしを――正確には黎ちゃんなんだけど――呼んだけど、無視をした。
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