銀河の星屑
「はーい、行ってらっしゃーい」

そんな2人にヒラヒラと手を振って、僕は見送った。

バタンと閉まったドアの音を最後まで聞いた後、僕はリビングへと足を向かわせた。

姉と2人暮らしをしている2LDKの部屋の窓をガラッと開けると、初夏の爽やかな風が入ってきた。

「いい天気だな」

その風邪を感じながら、僕は呟いた。

地球の裏側まで続きそうな青空を見た後、僕はソファーに寝転んだ。

「ふあ~っ…」

寝転んだ瞬間、僕の口からあくびが出てくる。

女たちがいない爽やかな日曜日である。

こんな休日を過ごすのは本当に久しぶりだ。

僕はこの後に起こる出来事を何も知らなかった。
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