銀河の星屑
「…ああ」

そんなことを水萌に言われるなんて、何だか変な気分だった。

でも、何も言わないことにした。

水萌だって、1人になりたいのかも知れない。

今日1日と姉になりすましてたせいで疲れているのかも知れない。

何より、水萌の様子がおかしかった。


バスタオルで髪を拭きながら、僕は水萌がいるリビングへと向かった。

「水萌?」

鏡を見ている水萌に声をかけたとたん、彼女はビクッと肩を震わせた。

…何かマズかったか?

「ああ、蓮ちゃん」

水萌が鏡から僕に視線を向けた。

「どうした?」

僕は聞いた。
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