銀河の星屑
僕は水萌の隣に歩み寄った。

「疲れたか?」

僕の質問に、水萌は首を横に振った。

「疲れてる訳ないじゃん。

まあ、ちょっとヒヤヒヤしたくらい。

だって、黎ちゃんと違うなんて言われたらどうしよう…なんて。

わたし、ちゃんと黎ちゃんの役ができてたかな?」

「…できてたんじゃねーか?」

「蓮ちゃん?」

あーあ、僕は何しているんだろうな…。

鏡越しで見ながら、僕は思った。

水萌を後ろから抱きしめてるんだから、我ながら柄にもない。
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