銀河の星屑
「とりあえずさ、何かあったら俺に相談しろよ。

俺も、できることなら水萌の役に立ちたい」

「…ありがとう、蓮ちゃん」

そっと、水萌が僕の腕と自分の手を重ねた。

「わたし、蓮ちゃんがいればそれだけでいいから」

水萌がそう言ったのと同時に、テーブルのうえに置いてあるスマートフォンの着信音が聞こえてきた。

「何だよ、一体」

しかも、夜の9時を過ぎていると言うのに…。

「蓮ちゃんの?」

「俺のは部屋に置いてある」

「じゃあ、黎ちゃんのか」

そう言って水萌は腰をあげると、テーブルへと歩み寄った。
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