銀河の星屑
――プルルルルル…

電話が鳴っている音で、僕は目を覚ました。

いつの間にか眠っていた目を開けると、キレイな紅色の空だった。

時間的に考えると、夕方になったらしい。

僕はソファーから起きあがると、鳴り続けている電話へと足を向かわせた。

何だ何だ、押し売りか?

受話器を取ると、僕はそれを耳に当てた。

「――もしもし?」

寝起きの僕の耳に告げられたのは、衝撃的事実だった。


バイクで飛ばすこと、約30分である。

ウソだ…。

ウソだ。

ウソだ!

何かの間違いであって欲しいと、僕は心の底から願っていた。
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