銀河の星屑
ようやく午後の授業が終わると、俺はバイクで自宅に到着した。

「ただいま」

そう声をかけたけど、返事がなかった。

水萌のヤツ、どこかへ出かけているのかな?

休講で早く終わったから、どこかへ遊びに行っているのだろう。

「しかし…」

どうせ遊びに行くなら僕を誘ってもいいだろうに…。

単位的にもまだ余裕だから、1日くらい休んで遊びに行ったってバチは当たるまい。

そう思いながらリビングに向かうと、
「おわっ」

僕はビックリした。

そこには、テーブルに顔を伏せている水萌がいた。

「全く、いるんじゃねーか」

返事くらいしろよと思いながら、僕は呟いた。
< 62 / 233 >

この作品をシェア

pagetop