銀河の星屑
まあ、姉弟だからな。

カバンを置きにきただけだし、別に入っても構わないだろう。

そう思いながら、僕は部屋の中に足を踏み入れた。

さすが姉だ、モデルルームかと思うくらいによく片づいている。

僕は机のうえにカバンを置くと、部屋を後にしようとした。

コツン

その音に足元に視線を向けると、ゴミ箱から中身が飛び出していた。

どうやら、ゴミ箱を蹴ってしまったらしい。

「やれやれ…」

運が悪いな。

蹴ってしまった僕も僕で悪いのだが…。

仕方なくしゃがんで、飛び出してしまったゴミを拾おうとした。
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