銀河の星屑
「さっきの男の人ね、黎ちゃんの学校の先生なの。

中條って言う先生でね、黎ちゃんと…」

水萌が僕にもたれかかってきた。

「うわ、っと…」

腕を伸ばして、僕は彼女を支えた。

同時に、その肩が震えていることに僕は気づいた。

「姉さんとその…中條が何だって?」

さっき水萌と対峙してた男、中條は姉の何だと言うのか気になった。

たぶん、ただの関係じゃないかも知れない。

大学の先生と生徒以上の深い何かがあるのだろう。

水萌の様子からして、それは理解できた。

「――不倫してたの…」
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