銀河の星屑
僕だって信じたくない。

いつも笑ってて、誰に対しても平等で優しかった姉が中條と言う妻子持ちの男と不倫をしていた?

そんなこと、一言も言ってなかったのに。

そんな素振りも見せてなかったのに。

「きっと黎ちゃんは中條に利用されて、何か弱みを握られて、逆らったら単位を落とすぞみたいなことを言われて…。

黎ちゃんは優しいから、だから…」

顔を隠すように、水萌は手でおおった。

「わたし…関わらないでって、言ったんだよ?

もう一生関わらないでって…なのに、中條は待ち伏せをして男がいるんだったら今すぐ殺してやるって」
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