銀河の星屑
「だって…蓮ちゃん、迷惑かなって思ったから」

「迷惑って、何でそうなるんだよ」

「わたしが黎ちゃんになっちゃっただけでも大変なのに…」

「バカ」

僕はそう言うと、コツンと水萌と自分の額をあわせた。

「俺は水萌の彼氏だ。

弟である以前に、彼氏だ。

彼氏が役に立てなくてどうする?」

そう言った僕に、
「そうだね」

水萌がフフッと笑った。

「わたし、蓮ちゃんを信じる。

何があっても、蓮ちゃんを信じるから」

水萌が僕の恋人でよかったと、僕はそんなことを思った。
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