銀河の星屑
「どうして黎ちゃんがここを訪ねて行ったのか。

そして、黎ちゃんと何の関係があるのか。

行ってみようよ、住所を見ると結構近くにあるみたいだし」

「ああ、そうだな。

行ってみるか。

それで、学校は?」

「休む、今日は中條の授業だから」

「そうだな」

この間のこともあるから、顔をあわせたくないのだろう。


袋に書いてある住所を頼りに、僕と水萌はバイクで『橋爪クリニック』へ向かった。

「えっと、2丁目はこの辺だから…」

「あった」

『橋爪クリニック』の看板を見つけると、僕はそこにバイクを止めた。
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