銀河の星屑
でも姉が不眠症を患っていて、しかも心療内科に通院してて、睡眠薬を処方してもっていた――全く知らなかった話だった。

あまりの事実に、僕は返す言葉が見当たらなかった。

「えっと、ありがとうございました…」

水萌が言った。

「また何かあったら訪ねます。

もし佐々木さんに関して何かわかったことがありましたら、こちらに連絡してください」

そう言って水萌は電話番号が書かれた紙を彼女に渡した。

「あ、そうだ」

僕は思い出した。

「あなた、佐々木さんの顔をご存知ですか?」
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