とある男女のそれぞれの場合。
「べ、別に、あんたに
話し掛けられて嫌って訳じゃ
無いのよ?  ただその」


「じゃあ良いじゃないか、それで」


まだ何か言いたそうなのに気付いて
いたが、放っておく。


前原 和行、高三。 受験勉強のつもりで
立ち寄った少人数学習室で、おかしな


奴にあった。 視界の隅で俺にガン飛ばして
来てるのに気付いたから目を合わせれば、


パッとそらされる始末。
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