とある男女のそれぞれの場合。
『ええぇ!?』


「アパートのエントランスで
待ってますから」


電話を切り、子機を置いた。
鍵とケータイを持ち、僕は


向かいのアパートのエントランス
まで歩いた。 ふわりとした髪の


女の人が出てきた。 宮内さんだ、
きっと。


「宮内さん」


「は、初川さん・・!」


「宮内さん、あの、僕」




――この数十分で、宮内さんが僕を
すきなのに負けない位、宮内さんが


大すきになりました。 



END.
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