I MISS YOU…[短編]
そう答えて、俺ははっとした。
し…しまった!
俺、まだ掃除してないじゃん!
そんなことを考えているうちに、もう日は暮れ始めていた。
だんだんと日が落ちて、辺りが暗くなっていく。
俺、こんな気味悪い倉庫を、こんな真っ暗な中で掃除すんの?
しかも、今からたった一人で?
「……最悪じゃん」
困り果ててしゃがみ込んだ俺を見て、有菜はクスクスと笑った。
振り向いた俺に、有菜は優しく笑って言った。
「ねえ、あたしも掃除するの手伝うよ。
一緒にしよ?」
「え?あ、ありがと…」
その後、二人で倉庫の掃除をした。
女の子と話すのなんて、珍しいことでもないのに…
俺はなぜか、有菜に対してすごくドキドキしていた。