シンデレラと魔法使い
3
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「よし、集まったな。」
目の前には、かぼちゃ、ねずみ二匹、蛇がいた。
「こんなの、どうするの?」
正直、ねずみと蛇がとてつもなく気持ち悪い…
「まあ、見てなって。」
レオは自信満々にいうとどこからか杖をとりだした。
そして、杖をかぼちゃたちに振り上げ、振り下ろすと同時に叫んだ。
「ラオレデンシ イアンレオ!」
レオが叫んだ瞬間かぼちゃたちが光をはなった。
あまりのまぶしさにおもわず目をつぶった私は、光が消えおそるおそる目をあけた。
すると、目の前には…
「馬車!?」
そう、かぼちゃは馬車に、ねずみの一匹は御者、もう一匹は馬。蛇は手綱になっていた…
「どうだ?すごいだろ。」
今の私の顔はきっとまぬけだと思う。
「…すご……ていうか、レオって本当に魔法使いだったんだ!!」
実は信じていなかった私は思わず叫んだ。
が、レオは気に食わなかったらしく私の足をおもいっきりふんだ。
「いだ!!」
地味にかなり痛い…