シンデレラと魔法使い
レオに続き、馬車のほうび歩いていく。


「ほんと、大きいね…」


かぼちゃ型の馬車は、なぜかとても大きい。
人が8人は乗れそうだ。
パッと見中も豪勢にできている。


「まあ、用意したかぼちゃがでかかったからな。」


「え!魔法って大きさとか関係あるの?」


「ああ、なんでも元の物体の質が大事なんだ。」


「質って?」


「例えばだな、悪魔は処女の魂を好むとかいうだろ。」


「う、うん。」


処女というワードに少しひっかかったがここはスルーしておこう。


「処女っていうのは、たいてい魂が穢れてないんだ。」


「純粋ってこと?」


「そうだ、まああまりにも性格が悪かったりしたら関係ないけどな。」


「へー、そうなんだ!」


魔法という、未知のものがすこし身近に感じた瞬間だった。


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