シンデレラと魔法使い

3

お城の門をでた瞬間、12回目の鐘がなりやんだ。


それと同時に私は、もとの姿にもどる。


ガラスの靴だけが残ったままだ。


私は、息をきらせて馬車へ向かった。



「あった!!」


レオの言葉どうり、馬車はまだ残っていた。


「よかった…」


馬車に乗り込み、椅子に座ろうと腰をおろした瞬間――


ドンッ


私はしりもちをついた。


「え?」


一瞬思考が一瞬停止した。


何故、しりもちをついたか分からず、一瞬あたりを見渡してみる。


そしてようやくあることに気がついた。

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