シンデレラと魔法使い
ドアをノックしてから部屋にはいる。


お母さんたちは緊張してまともにしゃべれていない。


「前を失礼します。」


私は、皆にお茶菓子と紅茶を入れた。


「ありがとう。」


王子がお礼を言った。


「いえ。」


私は一礼して後ろに下がった。


意識していないと顔が赤くなりそうだ。


(でも…やっぱり覚えてないのか。)


私は小さくため息をついた。


「この紅茶もお菓子もおいしいですね。」


さすがに沈黙にたえかねたのか大臣が言った。



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