だぁーい好きっ♪♪

「………。」
「どーしたの?」
「え?いや…と、東京に住んでたんだな!」
「うん。5歳まで。」

両親離婚したしー。

「なんか、軽々しく見て、ごめん。」
「なんで?」
「え?だって…さ。」

ん?…あ、そっか。

『みんなにとってはオオゴトなんだ』

「ふふっ、たいしたことじゃないよー!」
「「「へ?」」」

同じ班になっていた4人とも気まずく感じていたのか、私のあっけらかんとした態度に、みんな呆気にとられている。

「みんなと何も変わらないの!環境なんか関係ないない♪」

心からそう思う。
だって私、父親がいない分みんなより自由だし。

「…なんかいいな。」
「そー?」
「あ、私の歴史も見てみてー!」

その日を境に…たいして友達が多いタイプでもない私に、少しずつ変化が起こり始めた。


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