だぁーい好きっ♪♪

ちらっと鷹を見る。

「170?」

ズガーーーン。
ちょ、何で男子ってこんなTallなの?

ちら…

「ん~…155しかない~。」

まぁ夏樹はね、うん。
…大人気ないことしちゃった…。

「おー、どおりで視界からよく消えるわけだ。」
「なんですって!?」

鷹と夏樹が取っ組合いを始める。

ふふっ…なーんか演劇部って、幼いなぁ(笑)

最後の子がゴールして、部室に移動する。

「んじゃ、新しく入った2人の分の役も増やしといたから、早速読み合わせしようか!」

部長がさらりと言い放つ。

「え?私たちの分…ですか?」

出なくていいと思ったのに!
私がビミョーな顔をしていると、となりから驚いたような声があがった。

「す、すごいっすね先輩!1時間の劇、昨日帰ってから書き直ししたんですか!?」

初めて声を聞く、変にまじめそうな…浅井先輩である。

「まーねー。」



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