だぁーい好きっ♪♪
恋フタバ
「んじゃとりあえず、お茶にしよっか。」
DVDを見終わるなり、テーブルにクロスが掛けられる。
「お茶って、お茶できるんですか?」
「小型の電気ケトルがあるんだよ。岸野、そっちお願い。」
岸野と呼ばれたのは、色白で少し堅い雰囲気の女性。
二年生だ。
…あれ?
「三年生…。」
「ああ、三年は俺だけだよ。」
川野先輩はさらりと言った。
ええ!?…まぁ、そういうこともあるよねー…?
「あ、言ってなかったけど、一年生はデビュー公演があるから。」
「デビュー…公演…ですか?」
「俺ら一年だけでキャストやるんだと。」
背後を取られた!やるわね!
…じゃなくて、えーと…
振り向くと、なんとも男前なやつがいた。
確か…小林 鷹。
細面で、くっきりと整った眉。
口を真一文字にしている表情がめっちゃ似合う。
身長は…165チョイかな。