だぁーい好きっ♪♪
「へぇー。」
「ちなみに、もうキャスト決まってるんだけどな。」
「ええー?超ざんねーん!」
オーバーに反応する夏樹に、小林はちょっと眉をひそめる。
………。
「…ねぇねぇ。」
「何だ?」
「キゲン悪いの?」
「ちげーよ。」
あっそ。
「なーなー!」
また知らないやつが来た。
…部員、全員覚えなきゃいけないのかぁ…。
「なぁにー?」
夏樹スマイルに笑顔を返す彼。
さっき目が合った…ネクタイの色…一年か。
…男とはケンカしたことしかないのって、私だけかなぁ。
そんなことを考えていたら、いつのまにかその笑顔は私に向けられていた。
「俺、神門 恭平。よろしく!」
ミカドキョウヘイ…変わった名前~。
「よし!じゃー今日はこのへんで終わるよ!明日からはデビュー公演に向けた読み合わせするから!」
「「「はい!」」」
部員全員で丸くなって、「お疲れ様でしたー。」
ちなみにあいさつは「おはようございます。」
昼でもそうらしい。…へぇー。
さっそくみんなとメルアド交換する夏樹を横目に、私はさっさと部室を出た。
はぁ…つっかれた。