見えないモノと、指の銃。
……まだ疑問は残る。
主に、死んでるようなもんと言う言葉だ。
だけどそれ全部、
「陰口なんて、忘れちゃいましょうよ」
そんな風に言われ、しかもその後には、次の予定を入れられ、吹き飛んだ。
「土日空けておいてくださいね」
詳細を聞くと、どうやら遠方での頼まれごとをしたらしい。
しかもその相手というのが、
「うちの本家なんですよ!
道案内で、俺も行くんですよ!」
無駄な程に嬉しそうな加々美さんが言っている。
さっきのを見て、聞いて、加々美さんは悟り、俺がかげぐち君の発言を気にしている間に、2人で確認していたようだった。
……何か色々と不安だ。
見上げた空は夕日で赤く、
その所為か余計にざわめいた。