見えないモノと、指の銃。
放課後、
三枝からメールが来た。
『ちょっと遅くなるんで、
どっかその辺で待っててください』
との事だった。
撃って貰えばなんとなく、
体が軽い気がするから、
俺は整体とかそんな感覚で、
既に日課みたいになっている。
だから大人しく、彼を待つ。
学校近くのコンビニ前。
飲み物を買い、ブロックに座る。
この辺で待ってると、メールを打った。
意味も無く周囲を見回すと、
今日話に聞いた女子高の生徒が見えた。
なんとなく彼女を目で追う。
前を通り過ぎた時、
その背中に見えた物に
俺は目を疑った。
……本当に、変な張り紙してる。