見えないモノと、指の銃。
「このままだと先輩は、
きっとまた芽生えさせてしまうと思うんだ」
「何、を……?」
「不必要な勇気やその他諸々を」
だから、
それから一呼吸おいて、また話す。
「俺と友達になりましょうか」
「……はい?」
またもや疑問が増えてしまった。
どうして、そこに繋がるんだろうか。
「俺がそばに居れば、
危なくなったら撃ってやれるし、
それにね、手伝ってくれる人、
欲しかったところなんですよ」
またしても新たな疑問。
「手伝うって、何をだ?」
「そうだなー、
しいて言うなら、幽霊退治、かな?
どう?手伝ってくれませんか?」
疑問形で答え、尋ねてきた後輩。
曖昧なそれに、
だけれど頷いてしまったのは、
だるさが消えたせいだったんだろうか。
とにかく俺は、後輩の手伝いをする事になった。