ラストイニング


「アースト・クルテス・・・」

工藤が、そうつぶやいた


「やあ、君達、野球しようぜ。」

スーッ

白球が金髪の少年から放たれる

ダン!!
白球は1人の部員にぶつかる

「うわー」

僕はアースト・クルテスについて、何も知らない。
だが、1つだけ解った
こいつらは善人じゃない。

「みなさん、私たちと勝負しましょう。
 そう、我らがアースト・クレテスと。もちろん拒否は認めません」

【クソ・・・。やるしかないのか・・・。】

「情報は正しかったか」

幅野がボールをクルクルと回す


「水木中ナインの力を見せてやる。幅野、お前は投手をやれ。」

「もちろんそのつもりだ。」


『さてさて大変なことになってまいりました。
 あっ・・・紹介遅れました。私、放送部の早乙女美保です
 犬林君のいるところどこへでも駆けつけます』

1番 中 3年 犬林勝則
2番 遊 3年 折戸慈恵
3番 左 3年 笠山達樹
4番 三 3年 工藤一膳
5番 捕 2年 天野時雨
6番 投 1年 幅野風真
7番 一 2年 赤間一床
8番 右 2年 大築延喜
9番 二 2年 草木一

『以上が水木中のスターティングオーダーです』

『水木中が先攻でスタートです』

「おい、工藤先輩よう、あいつらは強いぜ」

そういうと幅野はベンチへと向かっていった


「あれ??試合やってるの??」

僕と同じくらいの背格好の子が話しかけてきた  

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