ラストイニング
「あ・・・うん。何かアースト・クルテスって言ってた。」
『さぁ。1回表水木中の攻撃。一番センター犬林君』
ピッチャーは金髪の少年。
左投げだ。僕と同じ・・・。
スーッ
パシーン!!
ストライク
ストライク
『あっという間に2ストライクです。犬林君ファイトー』
「これで終わりだ」
何かとかぶる。
何だろう・・・。
スーッ
パシーン!!
あれって・・・。140㌔くらい出てるんじゃ・・・。
『バッターアウト。2番ショート。折戸君』
「ねぇ君も野球部に入るの??」
「うん。僕も入るよ」
「そうなんだ~僕は一文杞憂だよ。君は??」
僕は目を大きく見開く
「僕は劣木絆。よろしくね」
これが杞憂との出会いだった。