キミ時間

先輩とあたし





―Saku ―




「え、今から出掛けるの?」

「あぁ…、だから今日もうメール返せない」


「ちょっ、まっ、」


あたしが電話を切る前に、彼は電話を切った。

はぁ、とため息をこぼし、あたしはベッドにダイブした。


これで今月何回目だっけ?




「あ~泣きそう」


なんて、もう慣れたせいかなんも思わない。


悲しさも怒りも。




大橋 咲久。


彼氏に不信感抱き中。













< 10 / 164 >

この作品をシェア

pagetop