キミ時間
だけど。
ある日、転機が起きた。
「おい、早く言えって!!」
ドンッ!!
男子に押されて、壱也が優衣のもとに来た。
またなんかふざけてる。
なんて呆れながらも、優衣はため息をはいた。
「どしたの?」
「や、あのさ~」
真っ直ぐとこっちを見る彼。
ドキン。
胸が高鳴った。
ここは教室の真ん中。
次第に視線が集まる。
優衣、なんかしたっけ?
なんて考えるけど、なにもおもいつかない。
じゃあ、なんだ?