キミ時間




「お昼はどうする?」



映画までは時間があるから、どっかでご飯を食べることにした。


「フードコートでいいんじゃね?」


と、映画館がある建物の中にあるフードコートを指差す。


「じゃあ、決まりで。」


あたしは適当な場所に座った。


お昼時ということもあって、席はほぼ満席。


大地は席が取られないようにと、あたしを残してご飯を買いにいった。



なに食べようかな…。


辺りを見回しながら、何があるのかを見る。

ラーメン、うどん、お好み焼き、ファーストフードと、いろいろある。


「なにやってんだよ?」

「え、あ、おかえり」

「眉間にシワよってんぞ」

「え、あ…あはは~」


こんな、ご飯ごときにあたしはだいぶ悩んでるな。

さすが優柔不断。


大地は思ったより早く帰ってきた。

机には、プレートにのっかったラーメン。

大地の手には、番号札があった。







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