キミ時間
朝目が覚めると彼氏からのメールが届いていた。
【おはよう。
今日、学校サボるから】
なんでサボるのかなんていう詮索はしない。
めんどうだし。
どうせ聞いても答えてはくれない。
あたしは【りょうかい】とだけ、絵文字もつけずに送り返した。
「そろそろ潮時かな…」
この関係も。
あの人がなにをしているのかなんて、今となっては興味がない。
もういいか。
なんて軽い気持ち。
付き合い始めたときもそうだったから。
――ピピッ
「雪先輩……」
【おはよう。よく眠れた?】
別れたら、この人からも連絡が来なくなるんだ…。
チクン。
少し胸が傷んだ。
「とりあえず、優衣里と栞奈には相談しとこう」
あたしはそんなことを考えながら、学校にいく支度を始めた。