キミ時間


朝目が覚めると彼氏からのメールが届いていた。


【おはよう。

 今日、学校サボるから】


なんでサボるのかなんていう詮索はしない。


めんどうだし。

どうせ聞いても答えてはくれない。


あたしは【りょうかい】とだけ、絵文字もつけずに送り返した。


「そろそろ潮時かな…」


この関係も。


あの人がなにをしているのかなんて、今となっては興味がない。

もういいか。

なんて軽い気持ち。


付き合い始めたときもそうだったから。


――ピピッ


「雪先輩……」


【おはよう。よく眠れた?】


別れたら、この人からも連絡が来なくなるんだ…。


チクン。


少し胸が傷んだ。




「とりあえず、優衣里と栞奈には相談しとこう」



あたしはそんなことを考えながら、学校にいく支度を始めた。










< 14 / 164 >

この作品をシェア

pagetop