キミ時間
はぁ、と横からため息が聞こえた。
さすがの田中くんも呆れるかな。
入学してから3ヶ月もたつのに、唯一まともに話しかけてくれる彼すら話せないんだもん。
「そんな風にされると、意識しちゃうんだけど。」
「へっ………」
なんとも間の抜けた声。
田中くんから発せられた言葉に驚いて、目を見開いて彼を見た。
なんて言った?
さっきのヘラヘラと笑った顔はどこにいったの?
真剣な彼の表情に、思わず目を背けた。
あまりにも真っ直ぐで、見れなかった。
恐い………
その瞳が
たまらなく恐い。