キミ時間
映画館につくと、休日ということもあって、親子連れやカップルて溢れてた。
あたしたちは、チケットをもらいにチケット売り場の向かう。
「へ、今日観るのって…これ?」
ひきつった笑みで指を指すと、ニヤリと笑いながら大地は頷いた。
あたしがもっとも苦手とするもの。
それを知ってるくせに、こいつは!!
ホラー映画。
なんて、死んでもみたくない!!
あたしは大地を睨みながら、後ずさる。
「なにしてんだよ、栞奈?」
「いやっ!無理だから、寄るな」
「栞奈~、俺傷つくわ」
嘘つけ。
そんな楽しそうにあたしに近寄って来るくせに。
あたしは、券を握りしめながら大地につかまらないように逃げた。
映画館にいる人は、なんだ?という目で見てくるが、そんなのお構い無し。
てゆうか、構ってられない。