キミ時間
「…あおいちゃん」
どうして、ここにいるの?
あたしたちの間には不穏な空気が流れる。
みっこは、誰?とでも言うような顔をしている。
「あたしの家ね、この近所なの…」
「そなんだ」
早くどっか行って。
大地が来ちゃうよ。
あたしはどうしてか、今この二人があっちゃいけないような気がした。
だからどうにかして、この子が早く帰らない考えた。
でも、あたしにはどうすることもできなくて。
そして、彼女の口から一番だしてほしくない言葉がでてきた。
「ねぇ、大地もいるの?」
ドクン――
鈍器で殴られたような衝撃があたしを襲う。