キミ時間
――ガラッ
「セーフ!!」
豪快にドアを開けると先生はまだ来ていない。
あたしは自席につき、友達と話始めた。
大地はというと、隣のクラスだから、いつも下駄箱まででバイバイ。
「栞奈~、おはよう」
「栞奈ちゃん、遅いよ~」
「咲久、優衣里おはよ。大地がなかなか起きないからさ~」
あたしの友達の咲久と優衣里。
ケラケラと笑いながら、あたしを見る。
「三上くんは相変わらずだね~」
「まあ、それが大地くんらしいけど」
二人とも大地とはクラスは違えど、あたしといつもいるもんだから、なんとなく大地とは仲がいい。
「あ、そういえばさ…」
「はーい、お前ら席につけ~」
咲久が何か言おうとした瞬間、担任が教室に入ってきた。
あたしは、いつもの雑談だと思い気にせず、朝のHRを受けた。