キミ時間
そのあと、あたしたちは色々な話をしながら、駅の近くにあるフードコートにきた。
「咲久、なんか食べる?」
「あ、あたしはジュースだけにします。雪先輩は、どうするんですか?」
「俺は、小腹がすいたからなんか食うわ」
席を取っておくために、先に雪先輩が買いにいった。
あたしはなにを飲もうかな、と辺りを見回した。
まあ、たいがいこうゆうところに来るとオレンジジュースを飲むんだけど。
「おまたせ。」
と、先輩が戻ってきた。
プレートの上には、ドーナツが乗っていた。
意外。甘いもの好きなんだ。
あたしもなにか買いにいこう。
と、鞄から財布を取り出した。
「はい、咲久の分。
ミルクティでよかった?」
目の前におかれたミルクティ。
まるで、当たり前のようにあたしに差し出してくる。