キミ時間




――日曜日



あたしは朝からそわそわしている。


だって、今日は待ちに待った流星群の日。


なんてのは、表向きで。

休みの日に雪先輩と会えるから、あたしはわくわくしている。


「ねぇ、お姉ちゃん!!この服かして」


あたしは起きるなり姉の部屋に乱入し、洋服を貸してもらうように頼んだ。

服の交換なんて日常茶飯事。


「いいよ。」


と、こっちも見ずに答える姉。

気が変わらないうちにと、あたしは急いで自分の部屋に向かい、着替えを済ませた。


あたしにしては珍しく女の子らしい。


普段はジーパンとかカジュアルにきめるけど、今日は白いシャツにカーデをはおり、薄い紺色のスカートをあわせた。

髪型は少し巻いてからのポニーテール。

あたしは何回も鏡でチェックをする。


そのうち、下から「ご飯よー」というと母さんの声が聞こえてあたしはしたに降りた。







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