キミ時間



徒歩一分もかからないところに大地の家はある。

あたしの家の二つ先の家。

それが大地の家。


いつも楽だと思ってたこの距離が、今は重くのしかかる。


昨日、大地は彼女についていった。

事情なんて知らない。

夜寝る前に、大地から電話があったけど、なんとなく出る気分でもなかったから無視してしまった。


【今日はごめん。】


電話が切れて少ししてから来たメール。

理由なんて聞けるわけもなくて。

あたしは、携帯を机の上において、早々に寝た。









< 62 / 164 >

この作品をシェア

pagetop