キミ時間
徒歩一分もかからないところに大地の家はある。
あたしの家の二つ先の家。
それが大地の家。
いつも楽だと思ってたこの距離が、今は重くのしかかる。
昨日、大地は彼女についていった。
事情なんて知らない。
夜寝る前に、大地から電話があったけど、なんとなく出る気分でもなかったから無視してしまった。
【今日はごめん。】
電話が切れて少ししてから来たメール。
理由なんて聞けるわけもなくて。
あたしは、携帯を机の上において、早々に寝た。