キミ時間
ゆっくりと後ろを振り返る。
そこには優しく笑う大地がいた。
「なんで…?」
「コンビニ行こうかなって」
一緒に行くか?何て言う大地の後ろにあたしはノコノコとついていった。
こうして大地と一緒にいるのはいつぶりだろうか。
「最近、」
「えっ!!」
「いや、最近、お前来ないよな…」
「うん…」
行けない。
あたしには、もうその資格がない。
「…遠慮してんの?」
「あ…」
「やっぱり。
お前は顔に出すぎだよ…。」
困ったように笑う大地。
胸がキュンとなる。
もっと近くで見ていたい。
だけど、あたしは幼馴染みで…。
「栞奈は俺にとって大事なやつなんだから、なんにも気にしなくていいよ」
それは…どうゆう意味?
幼馴染みだから?
それとも…。
「深くなんて考えなくて良い。
栞奈は栞奈らしくいれば良いんだよ」