キミ時間
あたしはあたしらしく。
じゃあ、これからも…あたしが大地を朝起こしにいって良いの?
あたしの役目で良いのかな。
「栞奈以外じゃ俺、起きれないし」
明日からは来いよな?
なんて悪戯っぽく笑った大地。
あたしは胸をときめかせた。
すごく落ち着く。
夏のはじまりをつげる、生暖かい風があたしを通り抜けていく。
キュッと拳を握り、泣きそうなのをこらえながら、あたしは大地に笑った。
「うん。ごめん、明日からまた行くね」
そう約束して、今まで通りにあたしたちは会話をした。