キミ時間


あの子のことばっかだった。


あたし自信はどおしたいの?



大地とこれからも、ずっと一緒にいたいよ。




だから、あたしらしくいよう。




「おはようー、」


「あら、栞奈ちゃん久し振りね」


次の日、あたしは約束通りに迎えに行った。

いつもと変わらなく、おばさんは出迎えてくれた。


少しだけ、笑みがこぼれる。



「大地ー起きろ!!」


容赦なく布団から引きずり下ろし、大地を起こす。


「今起きるよ…」


寝癖頭であたしをにらみながら起き上がる。


「じゃあ、下にいますよ~」


と、あたしは大地の部屋を出る。


「栞奈、おはよう」


そう後ろから聞こえた。


あたしはにやけた顔を見せたくないから、背を向けたまま

「おはよう。」

と、返した。




いつも通りの朝が始まった。




今ままでとなにも変わらない朝が。










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