ESPERANZA

少し経つと、翔平はゆっくり手を離した。


もうちょっと抱き締めて欲しかったなって、少し思った。


「琴美....」


「うん?」


翔平の顔はとても真剣だった。


「ずっと好きだった....」


「あたしも....好き」


「琴美....」


そう言って、もう一回抱き締めてくれた。
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