擬似彼氏屋、営業中



「明里……俺を見て」

「マコトくん?」

「……好きだよ」

「私も好きです!」



人の気配のない夜の公園のベンチで優しく、だけど力を込めて抱き締めればコイツは少しだけはにかんだ。

そう、あとは契約終了のキスをするだけ。



「ね…キス、してもいい?」














「何故ですか?」



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