擬似彼氏屋、営業中
「お前はさぁ、一体何をしに俺を呼んだんだよ」
「え?」
「お話相手が欲しかったのか知らねぇけど、そんな生半端な気持ちだと商売する気萎える」
そう言ってベンチにコイツを押し倒すと初めて脅えた表情を見せた。
いいなぁ、ゾクゾクする。
「いいか?俺は『擬似彼氏屋』だ。お前のお悩み相談聞いて馴れ合うカウンセラーでもねぇ」
「ふぁ、んん……!」
「はぁっ…『契約終了』だ。もう二度と呼ぶなよ」
金を貰ったからには契約終了のキスは絶対。
嫌がるコイツを押さえつけて無理矢理唇を奪い、俺は一度も奴を見ることなく去った。
あんな変わった女
二度とごめんだ。