小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
「ごめんね、みんな司は全然悪くないから、私が迫ったの、だから司に怒らないで!」





この際、嘘泣きでもしたいのに涙が出ない。





みんなが私を見た。





「本当なんだから、小説書く為には、恋愛してないと書けない事も多くて、だから私が迫ってみたの、本当だからね、司。」





司が苦笑いした。





司に恋したいなんて、なんてバカな事思ったんだろ。




司を苦しめる事になるなんて、思ってもみなかった。




どうにかしなきゃいけない。





「司、今夢子姫が言った事本当。」





「本当だよ。」





「夢子は黙ってて!」





やっぱり亮太は怖い。





司と目が合う、司がこれ以上何も言うなと、言ってるように感じた。





「おまえら、何で好きな女を苦しめるんだよ。夢子と俺は何でもない。夢子を信じてやれ!」





司の後を追いたかったが、亮太に腕を掴まれた。





「行くなよ!今回だけは司を許すけど、後はない。夢子俺たちを平等に見てほしい。」





うん、分かったよ。





司ごめんね。









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