小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
携帯が鳴った、【もし、もし、亮太どうした?】





【夢子が倒れた、多分貧血だと思う。】





夢子に何があった?





【貧血で倒れた?】





【あぁ、食器洗おうとして、皿が床に落ちて、破片が足に刺さった。】





【なんで、夢子に食器なんか、洗わすんだ。】





なんでだ、夢子は大丈夫なのか?





【ケガはたいした事ないのに、目を開けようとしない。】





夢子は血が苦手だ。





直ぐに帰りたいが、そうもいかない。





【亮太、夢子は血が苦手だ、失神しただけだと思うから心配はいらない。】




【司は、夢子の事何でも知ってて、俺悔しい。】





俺は無言のまま、電話を切った。





夢子、しっかりしろよ!もう少しで帰る。夢子の好きなアイスクリーム買って帰るから待ってろ!









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