小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
胸が苦るしい。



「愛子ママは何回も夢子さんに会いに来たんです。でも会わせて貰えなかった。愛子ママは夢子さんの事忘れた事はなかったと思います。」



とうして、会わせて貰えなかったの。


祖父母からも父親からも、一度も母親が会いに来た事を聞かされてなかった。


祖父母は亡くなってるし。



「手紙を読めばきっと分かるんじゃないですか?」


田中君が優しく微笑んだ。



母は私に何を伝えたかったのだろうか。


涙で手紙が上手く読めない。










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