小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
「夢子部屋に行くぞ。誰にもばれなければいい。」





そんなの駄目だよ、絶対みんなにばれる。





亮太が司と一緒にいるとこ見たら、何を言われるか分からない。





「司駄目だよ。自分の部屋に行って寝て。」





「大丈夫みんな寝てる。」





大丈夫じゃない。





絶対駄目!





なのに、司は私を荷物のように担いだ。





「司下ろして!」





「静かにしろ、みんなが起きる!」





司の声の方が絶対でかい。




司鍵かけても駄目なんだよ。





合鍵が台所にある。





「夢子鍵は俺が変えたから、合鍵はないんだよ。」





え、本当に嘘じゃなく?





司と秘密の時間、何だか嬉しい。





ごめんね、みんな。





お母さんごめんなさい。








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